お二人と初めてお会いしたのは昨年12月の終わり。
真っ白なコートにワインレッドのパンツ姿の彼、その隣には古着を可愛く着こなす笑顔の素敵な彼女の姿がありました。
結婚式に出席したことがなく結婚式がどのような感じなのかよく分からないという彼と、できるだけ大変な準備はしたくないという彼女。自分たちのスタイルを持つファッションからも表れるように、ありきたりじゃなくみんなで楽しめる結婚式にしたいとお話ししてくださったことを思い出します。
そんなお二人が「こんな雰囲気がいいなと思ってます」と見せてくださったイメージ写真は、自宅での結婚式の様子が写ったもの。
花嫁行列で町を歩き、お料理はお膳料理を並べて、と頭の中にあるイメージを形にするため選ばれた結婚式の場所は、お二人の住む集落にある築140年の古民家で、集落の方々、ご家族の力をお借りしての結婚式となりました。
楽しいは最強。
性格もペースも違うけれど、お互いを楽しませることがうれしいと毎日の生活を楽しむお二人の結婚式を”喜楽”と名付けました。
結婚式の日、前日の大雨が嘘かのような気持ちの良い晴天。
ご自宅には朝から親族の皆さまがお揃いで、賑やかさの中にソワソワとした空気が流れます。お二人の支度が整うと、花嫁行列からスタート。お二人のハレ姿を見ようと本当にたくさんの方が集まってくださいました。
挙式は、古民家のギャラリーで人前式。ゲスト一人ひとりから贈られるお花とお祝いの言葉で温かくセレモニーを結んだ後は古民家での披露宴。
お手製の顔出しパネルがみんなを楽しませ、会場入り口の暖簾をくぐると、お膳料理が並び、昭和にタイムスリップしたような空間でパーティーがスタートしました。
ゲストの笑顔が届く距離感で会話も弾み、家族新聞やご姉妹による手作りのパフェ屋さんで楽しくのんびり和やかな時間。
お二人の”喜んでもらいたい”や”大切な人たちと楽しみたい”という気持ちがゲストを結び、あたたかな想いの巡る一日となりました。