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縁側でお茶を飲むように

「縁側でお茶を飲むようなイメージで、ゆっくりと過ごしていたいです。」
どんなご夫婦になりたいですか?の問いに、
数十年後の自分たちを思い浮かべながら、彼がそう答えてくれました。

3兄弟の長男と、3姉妹の末っ子。
お二人と話をしていると、環境は違っても、それぞれ賑やかに家族と過ごしてきた中で、たくさんの愛情を注がれて育ってこられたのだなあと感じました。

“一緒にいることが心地いい。そんな毎日が楽しい。”
お互いの中にあるそんな感覚は、今まで家族と過ごしてきた時間の中で感じてきた心地よさととても似ていていたのだと思います。その時間は、当たり前のようで、実は特別で。笑っていられる場所であり、心から落ち着ける場所。
そんな場所とそこで過ごす時間を、これから二人は築いてゆくだろう。

「縁側でお茶を飲むように」というコンセプトは、
二人が大切にしていることと、これから先にある未来を想像して名付けました。

みずみずしい新緑が美しい5月、廃校になった小学校のカフェでの結婚式。
「きらびやかなものよりも、アットホームな式を自分たちで作ってみたかった」と言われた二人が一番大切にされたのは、家族や友人らゲストの人たちとゆっくりと話をして過ごすこと。縁側でのんびりと過ごす時間をイメージし、テラスではお二人が皆さんの喜ぶ顔を想像しながら選んだお菓子を配って、お茶の時間を楽しんでいただきました。

一緒に写真を撮り、大笑いし、涙を流し…。
これまでの人生を振り返り、一緒に過ごしてきた人への「ありがとう」を伝え、大切にしたいことを共有する。結婚式は、そんな新しい人生のはじまりの日にしたい。

そんな二人の想いが形となり、ゲストの方からも「こんなに新郎新婦やご両親と話しができると思っていませんでした」と言われるほどゆったりとした時間が流れていました。

Information
Date
Place
2021
Café&Dining San(八頭町)、Tottori