Column

毎日のみそ汁

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毎日のみそ汁

今日は、久しぶりに二人でカフェランチをした。丁寧な仕事が嬉しくなるご飯がやはりおいしく、たまにはこういう時間や食の楽しみ方も大切。食後のカフェオレを待つ間、ふと本棚が気になって目をやると、食に関する本がずらりと並んでいた。最近、料理をすることも楽しみの一つなので、そういう本は気になる。ふと手にしたくなったのは、みそ汁の本だった。

いろんな具材がみそ汁になっていて、シンプルな写真でつらつらと紹介されている。そこには、普段買わない(使わない)食材がたくさんあり、また、単に一緒に茹でるのではなく、焼いた後に合わせるやり方など、いろんなみそ汁が載っていた。

最初は物珍しさが勝っていたのかもしれないけど、段々と読んでいくうちに「あ〜、普段の自分は、みそ汁と言ったらこの具材という7、8パターンくらいの中で決めてしまっていたなぁ」と思った。いつもの具材を、いつもの長さに切り分け、いつものみそ汁を作っていた。そこにはなんの新しい試みも、発見も、工夫もなかったな、と思わされました。今度から買ったことない食材を買ってみて、料理の幅を広げようという話になった。

当たり前に何も考えずにやるよりも「これをこうしたらどうだろう」と少し頭を使ってみる。実際にやってみる。美味しいかもしれないし、あまり美味しくないかもしれない。でも、いい。それが経験として、ストックされていくのだから。

これって、みそ汁だけの話でもないなぁ。

藤田和俊

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